「最近、迷惑メールが急に増えた気がする」——気のせいではないかもしれません。迷惑メールの量は、あなたのメールアドレスが闇市場の「名簿」に載っているかどうかで大きく変わります。
迷惑メールはどこから来るのか
送信者は、あなたのアドレスを偶然知ったわけではありません。多くの場合、出どころは次のどれかです。
- 過去の漏洩事件: 利用していたサービスがハッキングされ、会員のメールアドレスが流出した(最も多いパターン)
- 名簿の売買: 流出したアドレスは「生きているアドレスのリスト」として犯罪者の間で売買される
- 名簿の統合: 複数の事件のデータが突合され、「アドレス+氏名+利用サービス」のプロフィール付き名簿に育つ
つまり迷惑メールの急増は、あなたのアドレスがどこかの漏洩事件に含まれ、名簿として流通し始めたサインである可能性が高いのです。
「配信停止」を押してはいけない
意外に思われますが、怪しいメールの「配信停止リンク」を押すのは逆効果です。送信者に「このアドレスは人間が読んでいる」と確認させることになり、名簿の中でのあなたの価値が上がって、さらに増えます。怪しいメールは開かず、迷惑メール報告→削除が正解です。
本当に怖いのは量ではなく「質」
迷惑メールが増えること自体は、うっとうしいだけで実害は限定的です。本当に警戒すべきは、名簿にあなたの氏名や利用サービスが紐づいている場合の標的型フィッシングです。
- 実名で呼びかけてくる
- 実際に使っているサービスを名乗ってくる
- 「返金」「セキュリティ確認」など、つい開いてしまう件名で来る
「実名宛だから本物」という判断は、もう通用しません。見分ける基準は差出人の表示名ではなく、リンク先のドメイン(アドレスバー)だけです。
今すぐできる対処3つ
- 自分のアドレスが漏洩事件に含まれているか確認する(このサイトの無料チェックで10秒。結果はご本人のメールに届きます)
- 重要なサービスのパスワードの使い回しを解消する——名簿にパスワードまで紐づいている事件もあるため(該当事件は漏洩事件データベースで確認できます)
- メール・SMSのリンクからログインしない習慣に切り替える。用件が本当か気になったら、公式アプリ・ブックマークから自分で開く
迷惑メールの増加は不快な出来事ですが、見方を変えれば「自分のアドレスの現在地を確認するきっかけ」でもあります。知らないままにしないことが、いちばんの対策です。